映画4本。
●「ヒトラーの贋札」
良かった。
しょっぱなからカメラを手持ちっぽくしてるのは
ドキュメント的な効果をねらってるのかな。
色といい、空気感といい、
音楽といい、
欧州の映画は観客を世界観のなかに囲うことをおこたらない。
深くしずみ、なおかつコントラストの高い色合いが
作品の世界を物語っている。
ユダヤ人捕虜収容所地区のみの、
限られた舞台だから、
見てる方が気持ちがぶれない。
「その贋札は作られるのか?」
という主題から大きくはずれることなく
観客をラストまで導いていく。
これもうまいと思った。
役者もうまい。
役者がうまいのは演出がうまいからだ。
一人ひとりが破綻無く画面を行き交う。
久しぶりに「味わう映画」をみた。
●「善き人のためのソナタ」
いや、これは素晴らしかったね。
これは素晴らしい。
できすぎな感じもするけど、
これはやられた。
この作品も一つのシチュエーションを
大きな軸にしていて、
非常にみやすい。
かならず、このシチュエーションに戻ってくるから、
何人登場人物がでてきても
気持ちを散らさずに見れる。
色も構図もすばらしい。
一枚いちまいのカットが
きちんと絵として成立するように描かれている。
やはり雰囲気に安心してのみ込まれることができる。
いや
これ泣かされました。
役者がうますぎるんだもん。
こりゃあ泣くわ。
この主人公役の俳優。素晴らしいです。
主人公ってのは、えっと「監視してる方」とだけいっておきます。
この俳優の情報を知ろうと思って
ウィキを見て、
また泣きました。
こんな人にこんな役をやらせてたのか!
●「マジックアワー」
三谷幸喜監督の作品。
つまらなくは無いけど、
映画ではないと思った。
それに後半にいくにしたがって
シーンのやセリフにしまりがなくなって、
安っぽさを感じる。
三谷幸喜が脚本を書いて
他の人が監督した映画は
「映画」になってるものがあったけど、
このひとが自分で監督すると
「テレビドラマ」サイズになってしまう。
「作品」になってないんだよなあ。
もちろん。完全娯楽でいいんだけど、
映画での娯楽っていうのは
テレビサイズではない、
別のものがあると思う。
ずいぶん控えめにかいたけど、
ようは
よくなかった。
●「6デイズ・7ナイツ」
休み中テレビでやってた。
こんなひどい映画ひさしぶりにみた。
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