日曜日, 7月 12, 2009

「我が教え子ヒトラー」

ドイツ映画の
「我が教え子ヒトラー」
を見た。

重厚な政治映画じゃなくて、
ドイツ人なりのコメディ映画です。

ヒトラーの演説にはユダヤ人教師の指導があったっていう話。

まず撮影が素晴らしい。

光がどう入るべきか、
影でどこまで覆われるべきか
人物や物の配置、カメラが動いたときに
なにがどう写りこむこむがが
完璧に計算されつくしている。

色もみていて非常に心地よいです。
あの根暗な感じがすてき。


俳優が全員達者。
キャラクターが本当に良いなあ。
みんなそれぞれ皮肉がきいてる。

とくに主演のウルリッヒ・ミューエが
すばらしすぎるよ!
日本でもハリウッドでもこういう主人公は
無理でしょう。
根暗なヨーロッパ人だからできるんだ。最高。

このウルリッヒ・ミューエさん、
「善き人のためのソナタ」でも
最高の演技をしてた。これにはやられた。

この「我が教え子ヒトラー」が遺作になってしまったのが
本当におしい。


ドイツ語って聞いてて心地よいね。
なんか郷愁感がある響きだ。

はじめて映画でドイツ語をきいたのは
「ベルリン天使の詩」だった。
これもよかったなあ。


ところで「我が教え子」は、
そんなに「わあああ!面白い!!!」
ってものでは無いです。

たんたんと終わっていくような感じ。
彼らのコメディってこういう切り口なんだなあ。

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